一般社団法人 長崎出島まちづくり研究所
設立趣意書

~歴史を未来につなぎ、地域の知恵をまちづくりの力へ~

出島から世界へ、人をつなぎ、知をつなぎ、未来のまちを共創する

長崎は、出島を通じて世界とつながり、多様な文化や技術、知恵を受け入れながら、日本独自の歴史と文化を育んできました。また、世界に誇る港湾景観や特色ある斜面都市のまちなみを有し、国際交流と平和を発信し続ける、世界でも類いまれな都市です。

その一方で、人口減少や少子高齢化、空き家・空き店舗の増加、地域コミュニティの変化など、地域社会を取り巻く環境は大きく変化しています。こうした時代だからこそ、地域に受け継がれてきた歴史や文化、景観、そして人々の知恵を未来へつなぎ、新たな地域価値として育んでいくことが求められています。

このような時代認識のもと、私たちは長崎が培ってきた地域資源を未来へ継承し、その価値をまちづくりへ生かすため、「一般社団法人 長崎出島まちづくり研究所」を設立します。

本研究所は、調査・研究そのものを目的とする組織ではありません。地域課題をともに考え、その成果を政策提言や人材育成、地域づくりへとつなげながら、市民、企業、大学、行政及び国内外の多様な主体と連携・協働し、地域の未来づくりを支える「地域実践型シンクタンク」として活動してまいります。

重点研究テーマ

1 斜面都市のまちづくり実践

世界でも特色ある長崎の斜面都市の魅力を守り育てるとともに、空き家活用、防災、交通、景観形成、居住環境など、多様な地域課題に対する実践的なまちづくりを推進します。

2 長崎・出島の歴史文化資産の価値創造

長崎及び出島が有する歴史・文化・景観資産を保存・継承するとともに、新たな視点からその価値を見つめ直し、観光、教育、文化及び地域振興へとつなげます。

3 国際交流・平和都市の実現

長崎が培ってきた国際性と平和文化を礎として、多文化共生を推進するとともに、国内外との交流を深め、平和都市長崎の魅力と価値を未来へ発信します。

活動内容

私たちは、調査・研究の成果を地域社会へ還元することを基本に、次の活動を進めます。

  • 地域課題に関する調査研究及び政策提言
  • 地域資源及び歴史文化資産の保存・活用・価値創造
  • 市民、企業、大学、行政及び国内外の多様な主体との連携・協働
  • 地域人材及び次世代リーダーの育成
  • 講演会、研究会、シンポジウム等による知の共有
  • デジタル技術を活用した情報発信及び地域アーカイブの構築
  • 地域課題の解決につながる実践事業の企画及び運営

ともに未来を創るために

出島は、かつて日本と世界を結び、多様な文化や知恵、人々が出会い、新たな価値を育んだ交流の拠点でした。

私たちは、その精神を現代へ受け継ぎ、人と人、地域と地域、知識と実践をつなぐ架け橋でありたいと考えています。

地域には、それぞれの歴史があり、文化があり、人々の暮らしの中で育まれてきた知恵があります。その一つひとつに耳を傾け、多様な主体が互いの力を生かし合える関係を育みながら、新たな地域の価値が生まれるきっかけをつくること。それが私たちの役割です。

私たちは、地域の皆様とともに学び、ともに考え、ともに歩みます。そして、調査・研究を地域の実践へ、実践を新たな学びへとつなぎながら、長崎らしい持続可能なまちづくりに、静かに、そして着実に貢献してまいります。

皆様の御理解と御支援、そして御参画を心よりお願い申し上げます。

一般社団法人 長崎出島まちづくり研究所

設立時社員 馬見塚 純治 
内山 究